
レスリー・ハンプトン
先住民アニシナアベのアーティストで、先住民の世界観というレンズを通して、ファッションにおけるメンタル・ウェルネス(心の健康)とボディー・ニュートラリティー(自分の体型をそのまま受け入れようという考え方)をテーマとするファッションデザイナー。
テマガミ族の一員であり、カナダの北極圏と大西洋岸、オーストラリア、イギリス、インドネシア、ニューカレドニアで成長期を過ごし、大人の「サード・カルチャー・キッド」と自認する。先住民アニシナアベであることと、国際的な環境で育ったことから、社会文化的な活動への情熱が育まれ、自身の作品を研究、会話、コミュニティー形成の触媒として活用している。
フォーブス誌の「30歳以下の30人: トロント」に選ばれ、ヴォーグ誌の「注目のカナダブランド」第1位となる。トロント・ラプターズのキャンペーンをスタイリングし、ナイキのモデルになり、トロント・メイプルリーフスにデザインを手掛け、カナダの「ドラッグレース」のゲスト審査員を務める。
先住民の起業家精神とファッションにおける多様性について講演して人々にインスピレーションを与え、ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインでゲスト講師を務め、トロント・メトロポリタン大学で学生との談話を行う。
ミラノ・ファッション・ウィークのホワイト・ミラノ・トレードショー、ロンドン・ファッション・ウィークのカナディアン・キュレーテッド・コレクション、トロント・ファッション・ウィーク、インディジネスファッション・アーツ・フェスティバルでショーを行い、リリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)、デヴァリー・ジェイコブス(『リザベーション・ドッグズ』)、タントゥー・カーディナル(『エコー』)などの著名人が製品を着用。
2021年にインドスパイア・アワード・ユース賞とカナディアン・アーツ・アンド・ファッション・アワードのファッション・インパクト賞、2023年にカナダ先住民ビジネス協議会のヤング・アボリジニ・アントレプレナー賞を受賞。